2025年4月スタートのTBS火曜ドラマ『対岸の家事 〜これが、私の生きる道!〜』。
専業主婦の視点から家事や家庭の在り方を描くこの作品は、朱野帰子さんの小説が原作となっています。
朱野帰子さんといえば、2019年に放送されたドラマ『わたし、定時で帰ります。』も人気を集めました。
『対岸の家事』と『わたし、定時で帰ります。』は、一見異なるテーマのように見えますが、どちらも「女性の生き方」や「働くことと家庭のバランス」を描いた作品です。
この記事では、この2つのドラマを比較しながら、朱野帰子作品に共通する魅力について深掘りしていきます。
この記事を読むとわかること
- 『対岸の家事』と『わたし、定時で帰ります。』の基本情報やあらすじ。
- 2つの作品がどんなテーマを描いているのか。
- 朱野帰子作品に共通する「女性の生き方」や「自己実現」の視点。
- 『対岸の家事』が専業主婦の視点から家事の価値を問う作品であること。
- 『わたし、定時で帰ります。』との共通点と相違点。
- 朱野帰子作品が社会の価値観にどう切り込んでいるのか。
- 『対岸の家事』がこれまでの働く女性のドラマと違う理由。
『対岸の家事』と『わたし、定時で帰ります。』とは?
まずは、それぞれのドラマのあらすじやテーマを簡単に振り返ってみましょう。
それぞれの作品のあらすじとテーマ
- 『対岸の家事 〜これが、私の生きる道!〜』(2025年)
→ 主人公・村上詩穂(多部未華子)は専業主婦として家事と育児に向き合うが、ある出来事をきっかけに「家事の価値」「主婦の役割」について深く考え始める。 - 『わたし、定時で帰ります。』(2019年)
→ 主人公・東山結衣(吉高由里子)は、「定時退社」を信条とするWEBディレクター。残業が美徳とされる職場の中で、「自分の時間を大切にする働き方」を貫こうとする。
どちらも描くのは「働く女性」と「家庭のリアル」
『わたし、定時で帰ります。』は「仕事中心の価値観にとらわれず、自分の時間を確保する大切さ」をテーマにしており、働く女性のリアルを描いた作品でした。
一方、『対岸の家事』は「家事・育児を通じた自己実現」がテーマになっており、主婦としての生き方を問いかける内容になっています。
どちらの作品も、「女性がどのように自分の人生を選択するか」という共通のテーマを持っていることが分かります。
次の章では、この2つの作品の共通点について詳しく見ていきましょう。
『対岸の家事』と『わたし、定時で帰ります。』の共通点
一見異なるテーマのように思える『対岸の家事』と『わたし、定時で帰ります。』ですが、どちらにも共通するテーマがいくつかあります。
ここでは、朱野帰子作品に共通する3つの視点から、両作品の共通点を探ってみましょう。
① 仕事と家庭のバランスを考える
『わたし、定時で帰ります。』では、主人公の東山結衣(吉高由里子)が「定時退社」をモットーに、仕事とプライベートのバランスを取ることの重要性を描いていました。
一方、『対岸の家事』では、主人公の村上詩穂(多部未華子)が専業主婦としての生き方に疑問を抱く様子が描かれます。
どちらの作品も、「仕事(または家事)に追われる日々の中で、どう自分の時間を確保するか」というテーマを深く掘り下げています。
② 女性が自分らしく生きるための選択
朱野帰子作品に共通するのは、「女性が自分の人生をどう生きるか」というテーマ。
『わたし、定時で帰ります。』では、「仕事中心の生活だけが幸せなのか?」と問いかけ、結衣が自分らしい働き方を選択するまでの過程が描かれました。
『対岸の家事』では、「専業主婦としての役割だけが女性の生き方なのか?」という疑問を軸に、詩穂が自分らしい家庭のあり方を模索する物語となっています。
どちらも、女性が自分自身の価値観を見つめ直し、周囲の意見に流されずに生きる大切さを描いている点で共通しています。
③ 家族や周囲の人間関係のリアルな描写
朱野帰子作品の魅力のひとつは、登場人物同士のリアルな関係性を丁寧に描いていること。
『わたし、定時で帰ります。』では、結衣と仕事仲間・恋人・家族との関係性が細かく描かれ、それぞれが異なる価値観を持ちながらも共存していく姿が印象的でした。
『対岸の家事』でも、詩穂が夫・近所の主婦仲間・家族との関係に悩みながらも、新たな生き方を見つけていく様子が描かれます。
いずれの作品も、単なる個人の成長物語ではなく、周囲の人間関係が主人公の人生にどのような影響を与えるかに重点を置いているのが特徴です。
次の章では、『対岸の家事』ならではの特徴について詳しく見ていきます。
『対岸の家事』ならではの特徴とは?
『対岸の家事』と『わたし、定時で帰ります。』は、どちらも女性の生き方をテーマにした作品ですが、本作ならではの特徴もあります。
ここでは、『対岸の家事』が持つ独自の視点について解説します。
専業主婦の視点から描かれる「家事の価値」
『わたし、定時で帰ります。』は、仕事を中心に「働く女性の生き方」を描いた作品でした。
一方、『対岸の家事』は「専業主婦としての生き方」を問いかけるドラマです。
これまで多くのドラマが仕事を軸にした女性の成長を描いてきたのに対し、本作は家事や育児を通じた自己実現というテーマに焦点を当てています。
- 家事は誰が担うべきなのか?
- 「家庭を守ること」は自己実現につながるのか?
- 専業主婦でいることは「選択肢のひとつ」として認められるべきなのか?
これらの問いかけを通じて、視聴者に「家事の価値」を考えさせる作品になりそうです。
「働く女性」から「家庭の中の女性」へ、視点の変化
朱野帰子作品の特徴として、「働く女性」を描くことが多い点が挙げられます。
しかし、『対岸の家事』は専業主婦の視点から社会を見ることで、今までの作品とは異なる切り口で女性の生き方を描いています。
これまでのドラマでは、キャリアを築くことが女性の自立の象徴とされることが多かったですが、本作では「家庭にいること=依存ではない」という新たな視点を提示しています。
専業主婦という立場から見える社会の価値観や、家庭の中での役割を改めて問い直すことが、本作ならではの魅力になっています。
次の章では、朱野帰子作品が一貫して描く「女性の生き方」についてまとめます。
まとめ|朱野帰子作品が描く『女性の生き方』とは?
『対岸の家事』と『わたし、定時で帰ります。』は、それぞれ異なる舞台で女性の生き方を描いた作品ですが、どちらにも共通するテーマがありました。
本記事では、2つの作品を比較しながら、朱野帰子作品に共通する魅力を深掘りしました。
ポイントを振り返ると…
- 『わたし、定時で帰ります。』は「働く女性の時間の使い方」がテーマ。
- 『対岸の家事』は「専業主婦の役割と家事の価値」を問いかける作品。
- どちらも女性が自分らしく生きるための選択にフォーカスしている。
- 仕事と家庭、家事とキャリアなど、現代女性が直面するリアルな問題を描いている。
- 『対岸の家事』では、専業主婦の視点から社会や家庭を見直すという新たなアプローチが魅力。
朱野帰子さんの作品は、ただのヒューマンドラマではなく、社会の価値観に疑問を投げかける点が特徴的です。
『対岸の家事』がどのようなメッセージを視聴者に届けてくれるのか、放送を楽しみに待ちましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事のまとめ
- 『対岸の家事』と『わたし、定時で帰ります。』は、どちらも朱野帰子さんの原作をもとにしたドラマ。
- 『わたし、定時で帰ります。』は「働く女性の生き方」にフォーカスした作品。
- 『対岸の家事』は「専業主婦の役割と家事の価値」を問いかけるストーリー。
- 共通するテーマは、「女性が自分らしく生きるための選択」。
- 『対岸の家事』は、家事を通じた自己実現や社会の価値観を深く掘り下げる。
- 朱野帰子作品の魅力は、働き方や家庭の在り方に対するリアルな視点にある。
- 『対岸の家事』がどのようなメッセージを届けるのか、今後の展開に注目!

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